香港・深圳で3つのハイアットに泊まって感じた、それぞれの魅力と違い
今回の香港・深圳旅行では、3つのハイアットホテルに宿泊した。
香港では「グランド ハイアット 香港」と「ハイアット リージェンシー 香港 チムサーチョイ」、深圳では「ハイアット プレイス 深圳東門」。
私はハイアットの上級会員であるグローバリストなので、海外旅行でもハイアット系列のホテルを利用することが多い。
今回は同じハイアットでも、異なる3つのブランドに泊まることになった。
実際に宿泊してみると、客室の快適さには共通する良さがある一方で、立地やサービス、食事などには思った以上の違いがあった。
その違いを紹介してみたい。
グランド ハイアット 香港――景色を眺めながら過ごす贅沢
今回、最も印象に残ったのはグランド ハイアット 香港だった。
このホテルは香港島の海沿いに位置している。繁華街の中心というより、比較的静かで落ち着いた場所にある。
最寄りの会展駅までは徒歩5分程度。金鐘駅へも10分程度なので、交通の便も決して悪くない。
そして、何といっても素晴らしかったのが、クラブラウンジからの景色だった。
高層階にあるラウンジからは、ビクトリア・ハーバーの美しい景色が広がっている。
香港らしい高層ビル群と港の風景を眺めながら、ゆっくりと時間を過ごす。
そのとき、特に仕事をしていたわけではない。これからのことを考えながら、ただ景色を眺めていたように思う。
こういう時間こそ、本当の贅沢なのかもしれない。
客室も広々としており、バスタブもあって快適だった。ベッドの寝心地も良く、スタッフの接客もさすがだと感じた。
ただし、ラウンジの料理やお酒については、正直なところ、日本のホテルの方が充実しているように思った。
もちろん悪いわけではないが、期待していたほどではなかった。
それでも、あの景色と落ち着いた空間には十分な価値がある。
宿泊料金はかなり高かったが、料金さえ折り合えば、ぜひもう一度泊まりたいホテルである。
ハイアット プレイス 深圳東門――便利な立地と意外な問題
次に宿泊したのは、深圳のハイアット プレイス 深圳東門。
こちらはグランド ハイアットとは違い、比較的リーズナブルなホテルだ。
立地は非常に良い。
地下鉄駅のほぼ真上にあり、ホテルのすぐ隣にはショッピングセンターがある。
そこから少し歩くと、数多くの飲食店が集まる商店街が広がっている。
日本で例えるなら、東京の上野や巣鴨のような雰囲気だろうか。
庶民的で活気のある街並みの中に、近代的な高層ビルも建ち並んでいる。
新しいものと昔ながらのものが共存している、深圳らしい街だと感じた。
周辺には食事をする場所も多く、街歩きにも便利だった。
客室は十分に快適だった。バスタブはなくシャワーだけだったが、ベッドの寝心地も悪くない。
ハイアット プレイスにはクラブラウンジがない。これはブランドの位置づけが異なるので仕方がない。
一方、朝食は比較的良かった。
接客については普通という印象だったが、大きな問題はなかった。
ただし、一つだけ気になることがあった。
ホテルの無料Wi-Fiが全くつながらなかったのである。
中国ではインターネットの利用に制限があるが、今回の問題はそれとは違う。そもそもホテルのネットワークに接続できなかったのだ。
幸い、日本からレンタルWi-Fiを持参していたため、実際には何とかなった。
実は以前、京都のハイアット プレイスに泊まったときにも、同じようにWi-Fiがつながらず困った経験がある。
偶然なのかもしれないが、2つのハイアット プレイスで同様の経験をしたことは気になった。
ハイアット プレイスは、上級会員への特別なサービスよりも、幅広い宿泊客に必要なサービスを効率よく提供するブランドという印象がある。
もしかすると、多くの宿泊客が同じWi-Fiを使うことで通信設備に負荷がかかっていたのかもしれない。
もちろん、これは私の推測であり、実際の原因はわからない。
ただ、今の時代、Wi-Fiはホテルにとって当たり前の設備である。
宿泊料金が安いことと、基本的なサービスが使えないことは別の問題だと思う。
ハイアット リージェンシー 香港尖沙咀 街歩きに最高の立地
最後に宿泊したのは、ハイアット リージェンシー 香港 チムサーチョイ。
このホテルで最も魅力を感じたのは、立地の良さだった。
チムサーチョイは、香港でも特に賑やかなエリアだ。
高層ビルやショッピング施設が建ち並び、周辺には飲食店も多い。
ホテルはK11 Art Mallというショッピング施設と一体になっており、外に出ずに施設へ行ける通路もある。
地下鉄へのアクセスも非常に良い。
さらに、K11 MUSEAや香港芸術館などにも歩いて行ける。
買い物だけでなく、美術館巡りや街歩きを楽しむにも便利な場所だ。
客室も十分に快適で、特に大きな不満はなかった。
クラブラウンジも利用したが、料理や飲み物はグランド ハイアットと同程度には充実していたと思う。
ただし、眺望については大きな違いがあった。
グランド ハイアットもリージェンシーも、ラウンジは高層階にある。
しかし、リージェンシーの周囲には高いビルが建ち並んでおり、私が利用した際には海の景色を十分に楽しむことができなかった。
海沿いに立つグランド ハイアットの開放的な眺望とは、かなり印象が違っていた。
一方、朝食についてはリージェンシーの方が良かったかもしれない。
接客はグランド ハイアットの方が一段上という印象だったが、全体として不満の少ないホテルだった。
プールやジムも備わっており、ホテルでゆっくり過ごすこともできそうだ。今回は利用しなかったが、設備も十分に整っている。
観光や買い物を中心に香港を楽しむなら、非常に便利なホテルだと思う。
グローバリスト会員で良かったと思ったこと
今回、3つのホテルで共通してありがたかったことがある。
それは、どのホテルでも早朝に到着したにもかかわらず、すぐに客室へ案内してもらえたことだ。
通常、ホテルのチェックインは午後である。
しかし今回は、3つとも到着後すぐに部屋を利用できた。
旅先では移動で疲れていることも多いので、これは本当に助かった。
また、3つのホテルすべてで、初日にウェルカムフルーツが用意されていた。
これらがすべてグローバリスト会員だから受けられたサービスなのかはわからないが、ありがたい心遣いだった。
そして、グローバリストの大きな魅力は、やはりクラブラウンジを追加料金なしで利用できることだ。
特にグランド ハイアット 香港のようなホテルでは、その価値は大きい。
料理やお酒を楽しむだけではない。
素晴らしい景色を眺めながら、自分の時間をゆったりと過ごせる。
それが、私にとってのラウンジの魅力なのだと思う。
香港・深圳の街歩きで気づいたこと
今回宿泊した3つのホテルは、いずれも周辺環境に恵まれていた。
グランド ハイアットは、海沿いの比較的落ち着いた場所。
リージェンシーは、香港の賑やかな繁華街の中心。
深圳のハイアット プレイスは、商店街と高層ビルが共存する活気ある街。
それぞれ雰囲気は違うが、どのエリアでも治安について特に不安を感じることはなかった。
もちろん、短期間の滞在だけで治安の良し悪しを判断することはできないが、少なくとも今回の街歩きでは安心して過ごすことができた。
深圳では、地下鉄に乗る際のセキュリティチェックも印象に残った。
改札に入る前に手荷物検査がある。日本ではあまり経験しない仕組みだが、深圳では当たり前のように行われていた。
通信環境にも興味深いことがあった。
中国ではGoogleが使えないと聞いていたが、今回持参したレンタルWi-Fiでは、Google検索やGoogleマップを利用できた。
一方、Googleカレンダーの時刻表示には問題があった。
香港・深圳は日本より1時間遅い。ところが、現地に到着しても、カレンダーの予定時刻が日本にいるときと変わっていなかったのだ。
先月マレーシアを訪れたときは、同じ1時間の時差でも問題なく切り替わっていた。
原因はわからないが、幸い私は予定を別にメモしていたため、時間を間違えることはなかった。
スマートフォンのカレンダーだけで予定を管理していたら、集合時間などを間違えていた可能性もある。
海外では、普段当たり前に使っているサービスが、必ずしも思いどおりに動くとは限らない。
そんなことも感じた旅だった。
ホテルの価値は、何で決まるのだろうか
今回の3つのホテルを振り返ってみると、それぞれに違う魅力があった。
グランド ハイアット 香港は、素晴らしい景色と上質な接客、そしてホテルで過ごす時間そのものが魅力だった。
ハイアット リージェンシー 香港は、抜群の立地と充実した朝食が印象に残った。
ハイアット プレイス 深圳東門は、比較的リーズナブルで、客室や朝食も良く、周辺の街歩きも楽しめた。ただし、Wi-Fiの問題は残念だった。
今回の旅行は中国の国慶節の大型連休と重なっていたこともあり、特に香港のホテル料金はかなり高かった。
それでも、料金だけで満足度が決まるわけではないと改めて感じた。
高級ホテルだからといって、すべてが優れているわけではない。
一方、リーズナブルなホテルであっても、当然利用できると思っていたサービスが使えなければ、不満が残ってしまう。
私は普段、経営コンサルタントとして商品やサービスの価値について考えることが多い。
今回の体験からも、改めて感じることがあった。
それは、顧客が期待する基本的なサービスを確実に提供することと、期待を超える価値を提供することは、どちらも大切だということだ。
Wi-Fiが普通につながっても、それだけで感動することはない。しかし、つながらなければ不満になる。
一方、グランド ハイアットのラウンジから眺めた景色は、今でも強く印象に残っている。
そこには、単に宿泊するという機能を超えた価値があった。
結局、ホテルの価値とは、豪華な設備や高い料金だけで決まるものではないのだろう。
もう一度泊まりたいと思えるかどうか。
それが、一つの答えなのかもしれない。
少なくとも私は、料金さえ折り合えば、もう一度グランド ハイアット 香港のラウンジで、ゆっくりと時間を過ごしてみたいと思っている。
