自動下書き

最近では、マッチングアプリで出会って結婚することも、珍しくなくなった。

実は僕自身も、妻とはマッチングアプリで出会って結婚した。

しかも、僕が本気で「結婚しよう」と決めたのは56歳のときだった。

それまでも何度か「結婚しようかな」と思ったことはあったかもしれない。でも、本気で動いたことはなかった。

今回は違った。

僕は、「58歳の誕生月の月末までに結婚する」と、自分の中でゴールまで決めた。

その時点で、僕には彼女もいなかった。

それでも実際に、その目標は叶った。

もしかすると、僕の場合は少し変わっているかもしれない。

僕は運命學を学んでいたので、結婚相手を探すときにも、その考え方をかなり使ったからだ。

結婚すると決めて、まず理想の相手を決めた

もちろん、結婚は自分一人でできるものではない。相手がいて初めて成立する。

だから、56歳で本気で結婚すると決めたところから、僕の結婚相手探しが始まった。

まず考えたのは、どんな人と結婚したいのかということだった。

年齢はこのくらい。

こんな仕事をしている人。

出身地はこのあたり。

そんなふうに、かなり具体的に理想像を決めた。

すると、不思議なことが起きた。

本当に、その条件に驚くほど合う女性が現れたのである。

もちろん、最初に会ったときから、

「私は何歳です」

「出身はここです」

「仕事はこれです」

と全部教えてもらったわけではない。

何度か会って話しているうちに、一つずつ分かってきた。

「あれ、年齢もそうなんだ」

「出身地も自分が考えていた通りだ」

「仕事まで当てはまっている」

一つ分かるたびに、僕は驚いた。

そして、いつの間にか、

「この人は運命の人なんじゃないか」

と思うようになっていた。

実際に、その女性とは付き合うことになった。

条件が合うことと、結婚相手として合うことは違う

後から運命學で見てみると、その女性とは十二支や十干の相性が非常に良かった。

僕が学んでいる運命學では、人との関係性によって見るところが違う。

初対面では十二支。

仕事仲間や社会的な関係では十干。

そして結婚や家庭では九気を見る。

もちろん、これは単純に、

「相性が良いから正解」

「相性が悪いからダメ」

という話ではない。

僕は、相性を「キャスティング」だと考えている。

自分の人生に、その人をどんな役割で置くのか。

一緒にいると安心できる人がいいのか。

刺激を与えてくれる人がいいのか。

自分にないものを持った人がいいのか。

どんな相手を選ぶかは、その人がどんな人生を望むかによって違う。

ただ当時の僕は、理想の条件はかなり細かく考えていたのに、結婚相手としての九気の相性までは考えていなかった。

結婚に向けて、引っ越しも決めていた

その彼女と付き合っていた頃、僕はもう一つ、結婚に向けて進めていたことがあった。

引っ越しである。

僕は運命學を使って、結婚運を上げる方位へ引っ越すことを決めていた。

ただし、運命學では、行きたい方角ならいつでも引っ越していいわけではない。

その方角が自分にとって吉方位になる時期を選ぶ必要がある。

しかも、年、月、日、すべての条件がそろうタイミングを見る。

条件によっては、1年、場合によってはそれ以上待たなければならないこともある。

だから僕は、まず先に「何年何月に、この方角へ引っ越す」と決めた。

そして不動産会社にも早い段階から、

「この時期に、この方角のエリアへ引っ越したい」

と伝え、間取りや予算などの条件も含めて物件を探してもらった。

つまり、良い物件が見つかったから引っ越したのではない。

先に時期と方角を決め、その条件に合う物件を探したのである。

ところが、実際に引っ越し先が決まった頃、不思議なことが起きた。

それまで「運命の人かもしれない」と思っていた彼女に対して、

「何か違う」

という感覚が急に強くなってきたのである。

自分でも不思議だった。

引っ越し先を彼女に教えたくない、とまで感じるようになった。

そして最終的に、僕たちは別れることになった。

改めて振り返ると、出会いや交際を見る十二支や十干の相性は良かった。

一方で、結婚や家庭を見る九気の相性は良くなかった。

もちろん、

「九気が合わなかったから別れた」

と断定するつもりはない。

ただ、理想の条件には驚くほど当てはまり、出会いや交際の相性も良かった人なのに、結婚に向けて生活そのものを具体的に動かし始めたとき、強い違和感が出てきた。

後から考えると、これは僕にとって非常に興味深い経験だった。

その後、マッチングアプリを使ってみた

その女性と別れた後、僕はマッチングアプリを使うようになった。

「58歳の誕生月の月末までに結婚する」というゴールを決めていた僕には、その目標まで残り3か月ほどしかなかった。

そこで考えたのが、マッチングアプリだった。

結婚を前提に相手を探している人同士なら、出会ってから結論を出すまでの時間をかなり短くできるのではないかと思ったのである。

マッチングアプリにも、「まずは恋人から」という人もいれば、最初から結婚を前提に相手を探している人もいる。

僕はすでに結婚すると決めていたので、やり取りしたのは、最初から結婚を前提にしている人だけだった。

そして今度は、相手の条件だけではなく、九気の相性も意識した。

僕は九紫火星である。

これまでの人間関係を振り返ってみると、三碧木星や四緑木星など、自分と相性の良い人が多いことに気づいていた。

特に木星の人とは、一緒に出かけたり、自分から誘ったりしやすい。

そこで結婚相手を探すときには、二黒土星、三碧木星、四緑木星あたりに候補を絞った。

もちろん、マッチングアプリのプロフィールに、

「私は三碧木星です」

などと書いてあるわけではない。

でも年齢が分かれば、生まれ年はある程度推測できる。

ただ、年齢だけでは二黒なのか三碧なのか四緑なのかを確定できないこともある。

ある程度やり取りをして仲良くなると、会話の中で誕生日を聞くこともあった。

「誕生日は何月ですか?」

と聞けば、だいたい見当がついてくる。

そうやって結婚を前提にした相手とやり取りする中で、今の妻と出会った。

結果として、今の妻とは出会ってから1か月半ほどで結婚することになった。

もちろん、結婚は一人で決められるものではない。

今の妻も、出会った当時から「できるだけ早く結婚したい」という気持ちが強かった。

僕の目標まで残り3か月しかなかったとしても、相手に結婚する意思がなければ、当然そこまでは進まない。

だからこそ、最初から結婚を前提にしていて、しかも結婚への意思が強い人と出会えたことが大きかったのだと思う。

そして、最初に自分で決めていた目標にも間に合った。

マッチングアプリで感じた、九気による違い

マッチングアプリで複数の人とやり取りしていると、九気によって会話の進み方に違いがあるように感じた。

もちろん、それぞれ一人だけを見てそう思ったわけではない。

あくまで、複数の人とやり取りする中で僕が感じた傾向である。

二黒土星は理性星。

じっくり会話を重ねて、少しずつ信頼関係を作っていく感じがあった。

相手からどんどん話しかけてくるというより、こちらから働きかけながら関係を作っていくことが多かった。

四緑木星は知性星。

とにかく質問が多かった。

こちらについていろいろ聞きながら、相手を理解し、分析しているように感じた。

そして三碧木星は感性星。

これは圧倒的に早かった。

何度か話して、

「感じが合うな」

となると、

「じゃあ会いましょうか」

というところまで進むのが早い。

僕自身も九紫火星で、感覚で判断する部分が強い。

だから三碧の人とは、そのあたりが特に合ったのかもしれない。

これは、マッチングアプリで同じ「結婚」という目的を持つ複数の人とやり取りしたからこそ見えてきた違いだった。

マッチングアプリは、最初から「結婚相手」として見る

ここで、もう一つ面白いことに気づいた。

普通の出会いなら、

初めて会う。

友人になる。

同僚として付き合う。

恋愛になる。

そして結婚を考える。

というように、関係が徐々に変わっていくことが多い。

ところが、結婚を目的にしたマッチングアプリは少し違う。

少なくとも僕の場合は、最初から結婚を前提にしている人だけとやり取りしていた。

だから、最初から、

「この人は結婚相手になり得るだろうか」

という目で相手を見る。

いくつかの段階を飛び越えて、最初から結婚を意識するのである。

そう考えると、マッチングアプリでは十二支や十干以上に、結婚や家庭に関係する九気の相性が、かなり早い段階から表に出やすいのではないか。

僕は、自分の経験からそんなふうに感じている。

理想通りの人が、運命の人とは限らない

最初に付き合った女性は、僕が考えていた理想像に驚くほど当てはまっていた。

だから僕は、

「運命の人だ」

と思った。

でも今振り返れば、

理想の条件に当てはまることと、人生のパートナーとして合うことは別だった。

のだと思う。

その経験があったからこそ、次に結婚相手を探すときには、条件だけではなく相性も見るようになった。

結婚すると決める。

理想を考える。

方位と時期を見て引っ越す。

出会いの場へ出る。

そして、誰と人生を歩むのかを考える。

僕にとって運命學とは、

「あなたはこの人と結婚します」と未来を当ててもらうものではない。

いつ動くのか。

どこへ動くのか。

そして誰と組むのか。

自分が望む人生をつくるために、それらを考える一つの材料なのである。

僕は56歳で本気で結婚すると決め、期限まで決めて動いた。

そして結果として、マッチングアプリで今の妻と出会い、結婚した。

年齢に関係なく、本気で結婚すると決めて動けば、出会い方も相手の選び方も変えられる。

僕自身、それを実感した。

もしあのとき、最初に現れた「理想通りの人」をそのまま運命の人だと思い込んでいたら、今とはまったく違う人生になっていたのかもしれない。